ギア歯面・ベアリングの損耗を抑制! 風車を長持ちさせるコーティング剤
2019/06/24
風車の寿命は、タービンギアやベアリングの損耗を防ぐことで飛躍的に伸びるという。風力タービン・ギアボックス専用コーティング剤のリーディングカンパニー、REWITEC(レヴィテック)日本総代理店代表のミハエル・クルム氏に聞いた。
摩擦軽減コーティング剤で
金属部品の摩耗を修復
レヴィテックはドイツに本社をもつ摩擦軽減コーティング剤の専門メーカー。同社製品をオイルやグリースに混ぜて使うことで、ギア歯面やベアリングなどの損耗を抑えることができる。欧州をはじめ風力発電が盛んな国々では、風車の性能維持に欠かせないアイテムとして知られる定番製品だ。日本での本格販売は昨年始まったばかりだが、風車の寿命を延ばす特効薬として、早くも熱い注目を集めている。
主力製品は、風力タービン用のオイルに添加する「DuraGear W100」と、ベアリング用のグリースに添加する「GR400」。これらを使うことで、摩擦によってダメージを受けた金属表面が修復されていくのだという。コーティングの主成分であるシリジウム粒子が潤滑油によって運ばれ、擦れあう金属表面の損耗を修復し、表面を滑らかにしてくれのだ。
結果として、ギアやベアリングの故障率は激減し、部品寿命は歯面で2.6倍、ベアリングで3.3倍にまで延伸すると試算されている。その効果は、ドイツほか世界各国、2000基以上の風車で使われ続けてきた実績からも窺い知ることができる。
「日本では風力発電の導入が欧米より遅れて始まったので、ちょうどいまダメージが現れる時期にきている風車も多い。ギアボックスなどに不具合が生じているようで、『レヴィテックのコーティング剤でこれを直せるか?』という相談がどんどん来ています。答えは、もちろんyesです。こういう製品があることを知らない方も多いので、まずは日本でもその存在を周知したいですね。1基だけでも入れてもらえれば、その違いを実感していただけると思います」とクルム氏はいう。
洋上風力のメンテナンス
長期安定事業化の必需品
とはいえ、風車の長寿命化を実現するためには、ダメージが現れてきてからより、風車を新設する段階でコーティング剤を入れておいた方が良い。クルム氏は、とくに洋上風力ではこれが重要だとして次のように話す。
「日本では、これから洋上風力が伸びてきます。洋上になると、メンテナンスの労力が増えるし、ましてやギアボックスの交換などはなかなかできません。初めから故障のリスクを減らし、できるだけ余計な手間がかからないようにしておくことが大切です。レヴィテックのコーティング剤を入れておけば、確実にメンテナンスの回数が減らせますし、風車の長寿命化にもつながります」。
さらに、金属表面の摩擦が減れば回転がスムーズになり、発電効率もアップする。摩擦によるロスを減らすことは、メンテナンスコストの削減はもちろん、売電収益の向上にも直結するテーマなのだ。風力発電の長期安定事業化に向けて、レヴィテックのコーティング剤に寄せられる期待は大きい。
●REWITECのコーティング剤は金属表面の“粗さ”を軽減!
左:REWITEC未使用 右:REWITEC使用
※表面粗さの統計的データを基に作成(提供:REWITEC)
PROFILE
REWITEC日本総代理店 テクニックグループ
代表取締役 ミハエル・クルム氏
問い合わせ
REWITEC日本総代理店テクニックグループ株式会社
神奈川県横浜市都筑区折本町224
TEL:045-476-4081
Photo: Natsuki Matsuo(NAOTO OHKAWA Photography,inc.)
Text: Kiminori Hiromachi
Sponsored by REWITEC