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15歳の少女が始めた「気候変動に対する抗議活動」。今や全世界規模に発展!

持続可能な社会へ! 言葉で言うのは簡単だが、自ら動いている人はどれくらいいるだろうか。今や全世界に広がっている気候変動に対する抗議活動。それは元をたどればたった一人の少女の活動が始まりだったかもしれない。

たった1人の少女から全世界へ
盛り上がる草の根運動

当時15歳の女の子が始めた気候変動に対する抗議活動が、世界規模の広がりになった。その子の名はグレタ・トゥンベリ。2018年8月、グレタさんは地球温暖化に対するスウェーデン政府の無策に抗議し、学校を休んで国会前に3週間続けて座り込んだ。そして同年9月8日、グレタさんは毎週金曜日を抗議活動の日とすることに決めた。フライデー・フォー・フューチャー(未来のための金曜日)である。

活動は、パリ協定で取り決められた世界の平均気温上昇を2度未満に抑えるという目標を実現するための道筋を、政府が付けるまで続けられる。グレタさんがたった一人ではじめた活動だったが、SNSで拡散されるなどして世界規模に。今では世界の若者の間に広がる。スウェーデン国会があるストックホルムだけでなく、各国の国会、そして市町村庁舎の前で多くの学生と大人が抗議活動を行ない、日本でも広がりつつある。

地球は1つだ。人間の都合で引いた国境で環境までは分けられず、温室効果ガス削減は各国の足並みがそろわなければ達成されない。気候変動はグレタさんやフライデー・フォー・フューチャーだけの課題ではない。私たち一人ひとりに確実に跳ね返ってくる問題だ。


文/Yukinobu Kato

RE JOURNAL vol.2(2019-20年冬号)より転載

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