事例紹介

早期から環境へ投資! SMBC日興証券のSDGs達成への取り組み

SDGsの達成に向けて、金融機関はどのように動いているのだろうか。多様化する資産運用ニーズに応じたコンサルティングを提供するSMBC日興証券に話を聞いた。

――「SDGs」の達成に向けて、どのようなお取り組みをしておられますか?

SDGs達成には民間資金が必要不可欠とされています。当社では、1999年に日本初の環境の視点を取り入れた「日興エコファンド」の取り扱いを開始するなど、事業活動を通じた社会課題の解決への取り組みに早くから取り組んできました。

現在はSDGsファイナンスの推進に積極的に取り組むことで、証券会社の資金仲介機能を発揮し、環境や社会課題の解決を支援しています。

――なるほど。SDGsが民間の金融機関へも影響を与えているのですね。「ESG投資」の潮流が、貴社の事業にどのような変化を与えましたか?

気候変動リスクや社会的責任を重視する発行体や投資家の増加、ESGへの意識の高まりから、2018年9月に、社会課題の解決に資するファイナンスニーズの捕捉及び、ESGの推進等を目的として「SDGsファイナンス室」を立ち上げました。

――「SDGsファイナンス室」について、より具体的にお聞かせいただけませんか?
※箇条書きで構いませんので、可能な範囲で詳細をご教示ください。

フレームワーク設計支援、外部レビュー取得支援などのコンサルティングを中心としたSDGs債による資金調達の提案・引受をしています。またグリーンボンドやソーシャルボンド等、国内外におけるSDGsファイナンスについての情報収集・分析をし、その結果を提供しています。

――「RE100」に加盟する企業が、20を超え、大手企業の加盟が続いています。RE100企業の増加が、貴社の事業に与えた影響があればぜひお聞かせください。

環境に配慮した責任ある企業経営を行うため、定期的にCSR会議の場で課題認識を行い、社会課題の解決に向けた施策推進を議論しています。

――再エネ普及につながる商材を扱っておられましたら、商品名や特徴など詳しくお聞かせください。

当社では、ほかにも再生エネルギー関連ファイナンス、グリーンボンド引受・販売など、再エネに関連する事業も行っています。

――引き続き、SDGsの達成に向けたお取り組みに期待しています。ありがとうございました!

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