事例紹介

世界有数の資産運用会社 ドイチェ・アセットのSDGs達成への取り組み

SDGsの達成に向けて、金融機関はどのようにうごいているのだろうか。約90兆円(約7200億ユーロ*1)の資産を預かる資産運用会社であるドイチェ・アセットに取り組みについて聞いた。

*1 換算レート:1ユーロ=122.56円/億円未満四捨五入

 
――「SDGs」の達成に向けて、どのようなお取り組みをしておられますか?

私達ドイチェ・アセット・マネジメント(DWS)は、2018年4月に「Integrating the UN Sustainable Development Goals into Investment Portfolios」(ポートフォリオ運用へのSDGsの統合)と題したレポートを公表しました。

その中で、SDGs達成には投資規模の拡大が必要となるため、これまでサステナブル投資の中心であった非上場商品だけでなく、投資家が上場株式や債券への投資を通じてSDG達成に貢献することが可能であることを示しました。

その具体的な対応として、当社独自のESGソリューション・プラットフォームであるESGエンジンにも、SDGに関するレーティングや分析機能を追加しました。2018年11月には、欧州においてSDGグローバル株式ファンドを設定しました。



――「ESG投資」の潮流によって、貴社の事業にどのような変化が生まれましたか?

「ESG投資」の潮流を受けて、DWSはPRI(国連責任投資原則)の署名機関としてESG投資への取り組みを強化しています。

責任投資チーフ・インベストメント・オフィサーの下で、サステナビリティ・オフィス(ESGに関する社内外の調整を担当)、ESGテーマ別リサーチ(ESGの特定テーマに関するレポートを発行)、コーポレート・ガバナンス・センター(議決権行使および投資先企業とのエンゲージメントを実施)、ESGエンジン(複数ベンダーのESG関連データを統合したソリューション・プラットフォームを開発)の各チームが専門性を発揮しながら、アクティブ、パッシブ、オルタナティブの資産に跨る責任投資を実践・推進しています。

DWSでは、サステナブル投資やインパクト投資も含めた網羅的なESG運用ソリューションを提供しており、投資家の皆様が持続可能な未来に貢献するための投資手段を提供することに尽力しています。

詳しくは、こちらのレポートをご参照ください。

出所:ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社

――ありがとうございました!

関連記事

アクセスランキング

  1. 日本の風力発電はどう変わる? 世界有数の風力メーカー・GEが描く未来
  2. 太陽光マーケットは、発電側基本料金の導入と廃棄費用積立の義務化へ
  3. 15歳の少女が始めた「気候変動に対する抗議活動」。今や全世界規模に発展!...
  4. サプライチェーンにも及ぶRE100のインパクト! 太陽ホールディングスの挑戦とは?...
  5. 系統柔軟性―― そこに蓄電池は必要か? 系統問題の第一人者に聞く!
  6. 国内外風車メーカーの提携が活発化! 日本市場での本格展開へ
  7. 目標達成が30社超!? 世界のRE100の現在地を知ろう!
  8. PR保証&出力制御も遠隔対応! 日本の再エネを支えるグローバル標準O&M...
  9. 500kW以上の太陽光は入札制に移行、出力制御の対象は500kW未満まで拡大
  10. 日本は出遅れている? 電気の生産から貯蔵まで”プロシューマージャー”時代へ...

フリーマガジン

「RE JOURNAL」

vol.02 / ¥1,000
2019年12月26日発売