発電量UPとコスト低減を両立! 資産価値の高い発電所をつくる方法とは?
2019/07/12
稼働済み太陽光発電所のパフォーマンスを高める「リパワリング」。ここ最近、太陽光発電業界で注目されているキーワードの1つだ。発電量の向上とコスト削減を実現するソリューション「Amptストリングオプティマイザ」を紹介する。
新設も既設も大きなメリット
発電能力向上の必須アイテム
既設発電所は通常、影や経年劣化により発電能力が低下していく。そうなるとミスマッチ損失が発生し、収益力が低下する。それを防ぐ有効な手立ての一つが、「Amptストリングオプティマイザ」の導入だ。
下のグラフは、影がかかってしまうアレイにストリングオプティマイザを設置し、パワコンの合成出力を最大化したときのデータだ。改善されたのが一目でわかる。
パワコン3は、2017年6~12月と比較して、2018年6~12月はなんと発電量が8.2%も向上した。
導入事例:太陽電池モジュール 694kWp/パワコン 500kW/
設置場所:大分県
ストリングオプティマイザを
導入する2つのメリットとは?
①1000V系パワコンへ
低コストでリプレースできる!
Amptストリングオプティマイザの電圧調整機能によって、旧式の600V系パワコンから1000V系の新型パワコンへの交換が、配線工事や法的な高圧区分への変更なしで可能になる。
●600V系パワコンとの発電量比較
Amptオプティマイザが最適出力電圧Vmを1000V系パワコンのMPPT範囲(530~550V)に制御。パネルの直列数はそのままで、1000V系パワコンを使用可能。5~10年経過しているシステムにおいては6.5~8.5%の発電量UPが期待できる。
上の表の通り、6.5%〜8.5%も発電量向上が期待できる。早期に着手するほど、収益アップが見込める可能性が高い。
②新設案件の初期コストが抑えられる!
ストリングオプティマイザを追加すると、発電所の設計が変わる。部材を減らして施工工数も抑え、初期コストを低減することも可能になる。
●従来型設計(Amptなし)との部材比較(パワコン1台あたり)
試算条件:太陽電池モジュール 1.7MWp/パワコン 1.6MW
Amptオプティマイザを採用することで、「8ペアの長距離高圧ケーブル+8個の接続箱+128ストリングの延長ケーブル+接続箱内の256回路のストリング監視回路」を削減できる。オプティマイザのコストアップがあっても、合計で760,000円のコスト削減が可能! しかも、ミスマッチ損失低減によって発電量は向上する。
上の事例では、76万円もの削減に成功した。しかも発電量が向上するため、投資家の収益最大化に資するのだ。
導入後はDC側に蓄電池を配置できるようになるため、ACグリッドからの充電で生じる変換ロスをなくし、総合充放電効率に優れた蓄電システムの構築も可能だ。
ミスマッチ損失を抑えて
既設案件をリパワリング!
Amptストリングオプティマイザは、影や経年劣化などによる発電低下の影響を最小限にとどめ、ミスマッチ損失を抑える。稼働済み発電所をリパワリングすれば、長期的な収益が向上するのだ。
事業の長期持続性を考えた場合、投資家には必須のアイテムだ。
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アンプトジャパン合同会社
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文/大根田康介
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