発電低下を検出!“攻めの”遠隔監視システムが発電所の資産価値を高める
2020/11/21
発電所の投資対効果を最大限高める遠隔監視システムの重要性が高まっている。メテオコントロールの「VCOM」を導入すれば、複数の発電所の機能をリアルタイムで診断、評価でき、より迅速な事業判断が下せる。
対処療法ではなく予防で
積極的に発電ロスを減らす
太陽光発電所の長期安定運営と資産価値向上に不可欠なO&M。
世界最大級の監視規模を誇る独立系遠隔監視システムメーカー・メテオコントロールは、「自動診断機能付き監視システム」(VCOM)を提供。資産価値の向上に直結する「パフォーマンス評価」(性能評価)、「ビッグデータ分析」(発電損失の検出)、「ポートフォリオ管理」の3つの観点から、発電所の性能を自動的に診断・評価し、高圧以上の発電所を複数持つ事業者が、長期的な発電コストを抑え、発電所売却などでも迅速に意思決定できるようサポートする。
発電所のアセットマネジメントで最も大切なのは、「故障したら直す対処療法ではなく、発電低下の原因を積極的に検出し、発電損失を予防することで発電所の資産価値を高めること」と、メテオコントロールジャパンの山時義孝社長は話す。同社は4万5000か所・14GWpの発電所をモニタリング。テクニカルデューデリジェンスでは、発電量レポート数を2000(9.2GW分)発行。発電予測では1900ヶ所の発電所で2.6GW分を手掛けている。
VCOMとは?
メテオコントロールが提供する太陽光発電所の「自動診断機能付き監視システム」。
●パフォーマンス評価(性能評価)
●ビッグデータ分析(発電損失の検出)
●ポートフォリオ管理
主にこの3つの観点から、発電所の性能を自動的に診断・評価し資産価値を高める。
VCOMによる太陽光発電所のデータ分析(例)
性能低下警報
日射量、発電量を比較分析し、パワコンの出力を比較して、その計測したデータをX軸̶Y軸で表示。発電性能が低下した場合や、設定した許容値や許容時間を越えて異常が発生・継続した場合にアラームを発報する。
チケット統計値
通信障害、送電系統の不具合、メンテナンス検査といった各チケット(アラーム)分布から、発電所の不具合傾向を統計的に見ることができる。期間は、30日、年度累計のほかに、ユーザーが自由に設定もできる。
発電損失計算
定期点検や不具合など、発電停止期間における発電損失額を計算する。また、発電停止期間のデータは、パフォーマンスレシオや稼働率といった主要評価指数の計算から除外することができる。
分散分析による発電量評価
期待される発電量に対する実際の発電量を、年間で月ごとに比較表示する。予測に対する発電パフォーマンスは、90~115%なら緑、70~90%なら黄、0~70%なら赤といった具合に棒グラフの色で区別される。
予想出力との比較
機械学習で、発電設備の情報と計測した気象データを基に目標のPR値で得られる予想出力を自動で計算し、実出力と比較する。
発電所のPR比較
ポートフォリオで所有発電所のパフォーマンスレシオ(PR)値を比較する。複数の発電所をポートフォリオで管理することができ、各所の分析データを視覚化して比較することで、事業者の迅速な意思決定を可能にする。
問い合わせ
メテオコントロールジャパン株式会社
東京都渋谷区本町1-2-4 初台AIビル5F
TEL:03-5990-5373
取材・文/大根田康介
RE JOURNAL vol.2(2019-20年冬号)より転載
Sponsored by メテオコントロールジャパン株式会社